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社員紹介
髙橋 航 Wataru Takahashi

プロダクト事業本部 N-PT
2011年入社
工学研究科 人工システム科学専攻
苦労した分だけ、エンジニアとしての
「喜び」と「成長」を実感できる

製造工程やコストを意識して設計
もともとモノづくり志向が強かったことと、当社に勤務していた大学時代の先輩に業務内容、社風、教育制度、仕事環境などを聞いたところ、自分の理想に近いと思い入社を決意しました。私はコピー機のフィニッシャーのメカ設計を担当しています。フィニッシャーとは、複写機で印刷した用紙に対してホチキス留め、パンチ穿孔、紙折り、簡易製本といった加工をする装置のことです。設計する上で、理想を追いがちになってしまうのですが、製品を作っているので、商業性を考え、製造コスト、量産化のための工程なども意識して設計しています。ひとつの部品を設計するときも、製造ラインを考えて設計するのと、考えずに設計するのとは違います。いくら自分が理想とする部品の形状がレイアウトできたとしても、量産化が難しいとなれば、設計できたとは言ません。しかし、最初から妥協をしてしまうと進歩がないので、やり切ることと妥協するべきことの見極めが必要になり、そのあたりのサジ加減が難しい所です。
入社2年目にコア部分の設計を担当
一番印象に残っているのは入社2年目に業界で世界初となる機能を盛り込んだフィニッシャーのコア部分の設計を担当したことです。設計の段階でもさまざまな課題が生じ、その度に部署内だけでなく、ソフトやエレキなど他部署と協力しあいながら問題を解決し、製品をつくり上げる過程が実に刺激的で楽しかったですね。設計の途中途中で部署内でレビューを行うのですが、何らかの指摘は必ずあります。自分では気づかなかったことが指摘されると、実力不足を痛感して落ち込むこともありましたが、エンジニアとして新しい発見ができたとポジティブに考えていました。苦労もしましたが、製品が量産化されたときの達成感は格別でした。 メカ設計といってもメカだけで完結することはほぼなく、ソフト、エレキ部門のメンバーとも密接にかかわりますし、特許関連の知財区メンバーとの連携も不可欠です。ですから協調性のあるタイプの方が力を発揮できると思います。
スペシャリストの道から
エンジニアのキャリアアップというとスペシャリストかゼネラリストの道に大別されるのですが、個人的にはまずはスペシャリストを目指した方がベターだと思います。というのはゼネラリストの先輩を見ていると、ほとんどの方がスペシャリストとしての知識と技術を持っているからです。自分自身が一流のスペシャリストだからこそ、モノづくりの難しさや喜びを知ったうえで、経営やビジネスの視点を持ち、さまざまなソリューション提案ができ、その実現を自ら主導できるのだと思います。私自身、まずはスペシャリストとして、業界初、世界初といわれるような機能を持つ製品をつくるのが当面の目標です。とはいえ全く新しい機能は加えるのは難しいので、今ある機能を組み合わせて、お客様に喜ばれる新たな機能をつくることから始めたいと思っています。スペシャリスト、ゼネラリストのどちらの道を歩むにしても、エンジニアとして技術を究めようとする姿勢は必要です。当社が培ってきたノウハウを受け継ぎ、その先を切り拓いてくれる意欲ある方と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。